静岡県焼津市F様邸｜訪問営業の業者に「このままでは雨漏りする」と言われ不安で…とのご相談。スレート屋根を横暖ルーフに

2025年9月6日2025年9月7日

施工前

施工後

「強い雨の日に雨漏りするんです」とのご相談

こんにちは。現場管理桑畑です。

焼津市にお住まいのF様から、「先日訪問営業の業者が来て、雨漏りしますよって言われて…念の為点検してほしい」とのご相談がありました。

急にそんなことを言われたら不安になってしまいますよね。本当に修理が必要なのか、必要であればどんな方法が最適か、しっかり点検&ご提案していきます！

【施工前】スレート屋根材、黒ずみやヒビ、色あせがありました

さっそく現場でドローンを飛ばし調査したところ、確かに屋根材が劣化していました。主に黒ずみ、色あせ、ヒビ割れなどです。

F様邸はカラーベストという屋根材で、アスベストが含まれておらず割れやすい素材でした。

「カラーベスト」はなぜ割れやすい？

その理由は「アスベストを含んでいない」ためです。昔のスレートはアスベストが補強材となり強度がありましたが、健康被害の問題から2004年以降は使用禁止に。その結果、現在のカラーベストは従来品に比べて強度が落ち、ヒビや欠けが起こりやすくなっています。

今回は訪問業者の言うとおりに屋根材が傷んでいましたが、屋根に登ってわざと破損させる悪質な業者もいます。
訪問営業を受けても、すぐ屋根に登らせたり契約するのはやめましょう。まずは地域の信頼できる業者に一度ご相談ください。

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【施工開始】劣化した屋根材を撤去していきます

まずは屋根の棟部分から取り外し、古いカラーベストを丁寧に撤去していきます。
割れやすいので、一枚一枚慎重に作業を進めます。撤去後に見えてくるのは下地部分。この段階で傷みがないかをしっかり確認することが大切です。

防水シートを貼る

次に行うのが、防水シート（ルーフィング）の設置です。これは屋根の“二重の傘”のような役割を持ち、雨水が万が一屋根材の下に入り込んでも建物内部に浸透しないよう守ってくれます。

横暖ルーフasを軒先から順番に設置

横暖ルーフasの特徴

軽量：従来の瓦の約1/10の重さで、地震の揺れを軽減。
高耐久：サビや劣化に強いガルバリウム鋼板を使用。
断熱性：断熱材一体型で、夏の暑さ・冬の寒さを和らげる。
メンテナンス性：長寿命で塗り替え頻度が少なく、ランニングコストを抑えられる。

ガルバリウム鋼板というサビに強い金属をベースに、裏側には断熱材（硬質ウレタンフォーム）を一体化。軽量なのに丈夫で、断熱性もあって夏涼しく冬あったか、お手入れもラクラクです♪

換気棟を設置

屋根材を設置した後は、通気を確保するために「換気棟」を取り付けます。換気棟とは、屋根のてっぺんに設ける通気口のこと。屋根裏にこもった熱や湿気を外に逃がす役割があり、結露やカビを防ぐ大切な設備です。設置する際には、防水シートに必要な部分だけ穴を開け、そこから空気が抜けるよう加工します。その上に雨が入らないよう専用部材を取り付けるので、しっかり防水対策もできます。

※経年劣化で雨漏りしやすいというデメリットはあります。換気棟付きの屋根の場合、定期的な点検を必ず行ってください。